昨今の高齢化に伴い、今の自宅に住み続けながら、その自宅を活用してまとまった資金を得る方法として、リースバックやリバースモーゲージをすすめられることがあります。
どちらも自宅に住みながら活用できる方法ですが、違いはどこにあるのでしょうか。
今回は、リースバックとリバースモーゲージの仕組みの違いやメリットおよびデメリット、向いている方についてご紹介します。
リースバックとリバースモーゲージの仕組みの違い
リースバックとは、自宅を不動産会社に売却したあと賃貸物件として借り受け、そこに住み続ける仕組みです。
一度にまとまった資金を捻出できるほか、事前に相談しておけば、将来資金が用意できた時点で同じ物件を買い直すこともできます。
一方、リバースモーゲージとは、自宅を担保に金融機関から融資を受けられる仕組みのことです。
物件の所有者が亡くなった際に金融機関によって物件が売却され、売却価格が返済にあてられます。
リースバックの場合は自宅の所有権が不動産会社に移動しますが、リバースモーゲージの場合は所有者が亡くなるまでは手元に所有権が残るという違いがあります。
▼この記事も読まれています
中古マンションの壁式構造とは?メリットとデメリットをご紹介!
リースバックとリバースモーゲージのメリットとデメリット
リースバックのメリットは、物件を売却して所有権を手放すため、それ以降の固定資産税や建物の維持修繕管理費を支払わなくても良くなることです。
一方で、毎月家賃を支払う必要があるため出費がなくなるわけではないこと、おおよそ8年から10年以上住み続けるときには売却価格を超える家賃支出になってしまうというデメリットがあります。
リバースモーゲージのメリットは、高齢者向けのサービスであるため、対象年齢以上であれば年齢を気にせず融資を受けられる点です。
デメリットは、資金の用途によっては融資が認められない、(融資資金の使用用途が限定される場合があります。)一定の収入が必要であるなど条件が設定されており、審査をクリアするのが難しいところがあります。また、設定した融資期間を超えたり、物件の評価が下がるなど、融資の返済が困難と判断される状況に至った際には、物件が売却され退去を迫られる事態になる恐れもあります。
また、どちらにも言えますが、一般に売却する売却価格に比べて、リバースモーゲージやリースバックは、おおよそ半値近くに売買価格や融資額が下がってしまいますので、金銭的には一般に売却して住み替えした方が有利となります。
▼この記事も読まれています
マイホーム購入に活用したいフラット35とは?審査条件やデメリットも解説
リースバックとリバースモーゲージはどのような方に向いているのか
リースバックとリバースモーゲージはどちらも資金を用意するために自宅を活用する方法ですが、向いている方の条件はそれぞれ違います。
リースバックが向いているのは、高齢者施設などへの住み替えを考えており、引っ越し先が決まるまで一時的に自宅に留まりたいという方です。
売却してから引っ越し先が決まるまでの間ならば家賃もそこまで必要にはならず、残りの資金を新居探しに使えます。
リバースモーゲージが向いているのは、自宅を使いやすく改装したい方や相続人に住居を相続する意思がない方です。
相続人に売却の手間をかけさせることなく、空き家問題への対策ができます。
▼この記事も読まれています
住みながら不動産売却する方法とは?メリットや注意点をご紹介
まとめ
リースバックやリバースモーゲージを利用すれば、将来的に住み替えるための資金や自宅の改装資金など、少ないですがまとまったお金を用意できます。
高齢になり、自宅の処分や相続に悩んだら、これらの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
松戸市の不動産のことなら、私どもしかや不動産株式会社にお任せください。
夜遅い時間もリモート営業していますのでぜひお気軽にお問合せください。
弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓