中古マンションの購入を考える際、耐震強度や売買価格などさまざまな条件が出てくるでしょう。
そこで今回は、建物構造に関わる壁式構造とはなにか、メリットとデメリットをご紹介します。
ぜひ、築年数の古い中古マンションの購入を検討している方は記事を参考にしてみてください。
中古マンションの壁式構造とはなに?
壁式構造とは、建物構造のひとつであり、柱や梁でなく床や天井、壁の6面の壁で空間を構成し支える構造です。
ちなみに、柱や梁で建物を支える構造にラーメン構造があります。
耐力壁がなく、間取り変更などがしやすいメリットがある反面、柱や梁が出っ張ることでレイアウトがしにくい面もあります。
壁式構造は耐震強度が高い反面、リノベーションなどの大幅な間取り変更などの自由度は低いと言わざるを得ません。この壁式構造は一般的に低層マンションに取り入れられています。
なお、1981年6月1月以降に建築基準法の耐震基準が改正されており、それ以前に建築確認を行っている旧耐震基準では、強度が不足していると言われています。
中古マンションの壁式構造を購入するメリットとは?
メリットは、柱や梁を使用していないことから室内に凹凸がなく、家具や家電がレイアウトしやすく、断熱性能に優れていることです。
また、面で支える強固な構造をしていることから、耐震性に優れているメリットもあります。
構造上、窓を設置することが難しいものの、断熱性が高く熱気や冷気による影響を受けにくいため、冷暖房の効きが良くなっています。
なお、壁に囲まれていることから防音効果も高く、生活音や騒音などのトラブル対策としても効果が期待できるでしょう。
中古マンションの壁式構造を購入するデメリットとは?
デメリットは、壁で建物を支える構造のため壁を撤去できない点や、旧耐震基準で建てられた古いマンションの場合は、住宅ローン控除が使えない可能性がある点です。
住宅ローン控除は、1982年1月以降の新築物件が対象となるため、それ以前に建築された中古マンションには適用できません。(耐震基準適合証明書を取得することで対象にすることは出来ますが、あまり現実的ではありません。)
同様の理由により、旧耐震基準の住宅では不動産取得税・登録免許税の優遇が適用されない可能性もデメリットです。
なお、リノベーションやリフォームを行う際には、壁を壊しても耐震強度に影響がない部分に限られてしまうため、事前に確認しておく必要があります。
まとめ
中古マンションの壁式構造とは、床・天井・壁の6面で建物を支える建物構造です。
耐震性・断熱性・防音性に優れる反面、中古マンションの場合は築年数的に住宅ローン控除が受けられないなどデメリットもあります。
中古マンションを購入する際は、ご紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。
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